最強の男からの溺愛


「俺、報告書はちゃんとした字で書いてるからね」

なんて言うと

「誉、婚約式の署名も汚かったじゃん」

そんな昔のことを覚えてたのか。

「あの時は、機嫌が悪かったからな」

「そんなに嫌だったの?」

少し俺の顔を伺うような表情、そんな顔をしないで。

「俺は俺が選んだ人間と結婚したかっただけだよ。突然任務で死ぬ可能性が高いわけだから、結婚して毎日顔を合わせる人は好きな人がいいだろ」

なんで悲しそうな顔をするんだ。