「時の魔法、遅延」 魔物の攻撃を魔術対象にし、水の出るタイミングを遅くする。 「火の魔法、猛火」 火力を強くする。 「時間がかかりすぎるな」 和成が飛び出す。 仕方ない。 「水の魔法、氷結」 俺が氷漬けにした魔物を和成が斬り払う。 「よし」 「よかった、でももう俺、魔力使い切っちゃった」 和成がふらつく。 魔力消費が激しいから眩暈がするんだろう。 「もう終わったし、帰ろう」 和成を肩で支えながら、車に戻る。