「これが、災いの女か」 はっきりとした言葉だった。 その言葉の方を向けば、人…? 「魔術師…?」 「いや、僕は魔物だよ。人型が動きやすいからしてるだけで」 ぐにゃりと魔物の腕が変形する。 「うぐっ」 そのまま腕が首に巻きつく。 「お前が、伝承の力を継ぐものを産める女だろう?」 「カハっ…」 私の返事なんていらないかのように、巻きつける力を強くする。 「コピーのギフトの子供を産まれては困る」 その意味は…