南雲が魔力を腕に込めるのが見える。 少しの水を腕に纏い魔物を殴り倒していく。 その反対では東條がバッドに光の魔術を込めて殴っていく。 低級は、少しの正の魔力を当てられただけで消えていく。 魔術を使うまでもないのだろう。 そう思っていた時だった。 突然、神社の奥の方から凄まじい負の魔力の色が見えた。 「は…?」 東條が驚いたように、神社の奥を見つめる。 「まずい、一級レベルだ。いや、一級の中でも強い方のやつ」 「蜜映たちは、アタシの結界の中に入って」