「おはよう」 そう挨拶しながら教室に入ると 「アンタずっと北宮先輩といたの?」 「私の部屋で寝るってきかなくて、ってなんで分かったの?」 お風呂上がってからすぐ寝たし、そんな響く声で話したりもしてないし 「アンタに北宮先輩の魔力が纏わりついてる」 「えぇ、わかんない」 「魔力がないから、空のアンタの器に溜まりやすいのよ」 溜まったところで魔物が見えるわけでもなんでもない。 相性が悪ければ、体を壊す。 まぁ、私が鈍いのか、誉の魔力でどうこうなったことはない。