そんなときだった 君に出会ったのは。


黒くて長い髪の毛に白くて細くて小さな体

まるで御伽話のプリンセスの様な君。

天からの使いがもう来たのかと疑うほど君は美しかった


ぼくが好きな君の笑顔

ぼくの好きな君の声

ふんわり香るのは甘いラベンダーの香り


だからこそ君が病気だって知った時

僕は悲しかった


君みたいな美しい子がなぜこの世に生きていられないのか

不思議でならない


それでも僕は「君」という生きる意味を見つけた


無機質な病室は

君がいるとカラフルに染まる