そんな時だった。

君が現れたのは


まるで童話の中の王子様のような君

笑顔の君が大好きだった


優しく私の名前を呼ぶ君

優しく抱きしめてくれる温かい君

フローラルの香りが漂う君


だからこそ君が病気だって知った時

私は怖かったんだ

友達も家族もいない

同じ病室の子は、

1人、また1人といなくなっていく。


失うことに慣れたつもりでも

君を失うのは怖かった