次に目が覚めた時には、空の色が変わっていた。
青く澄み渡っていた空が、今は深みがかったオレンジ色の空に変わっていた。
周りが随分騒がしい。
「沙奈、大丈夫か?」
目を覚ますと、そばに大翔先生がいた。
「あれ…私…」
さっきは車の中だったよね?
それにもう、暗くなっているし…
まだ、瞼が重い…
もう少し、眠っていたいな…
「お腹空いたか?」
「うん。」
まだぼやける頭で、大翔先生に空返事をしていた。
「ったく。沙奈は…」
大翔先生はそう言ってから、私にキスを落とした。
温かい感覚が、すごく気持ちがいい。
もっともっと、大翔先生がほしい。
大翔先生の首に両手を回した時、腰を引き寄せられ背中を支えられながらベッドへ戻されていた。
「やっと起きたか?」
「…大翔先生?」
目の前の光景に、頭が追いつかない。
ベッドに戻され、完全に目が覚めた。
「沙奈…。お昼に起こしても起きないから、そのままベッドに運んだけど覚えてないか?」
「ごめんなさい、全然覚えてない…
さっきまで、車の中だったよね?」
「体揺すっても全然起きないし、あまりにも気持ち良さそうに眠っているから起こすのもなって思ったんだ。
もう皆来て、リビングにいるから、準備終わったらゆっくり部屋から出ておいでね。」
「うん。」
「今は、体調大丈夫か?
発作は起きたりしてないけど、息苦しいとか朝より調子がおかしいとかはなさそう?」
「大丈夫だよ。」
私はそう返事をしたけど、大翔先生は念入りに診察をしてくれた。
「うん、大丈夫そうだね。」
「大丈夫って言ったのに。」
「沙奈の大丈夫って言葉は、ちょっと心配になるんだよな。
信用してないわけではないけど、すぐ無茶するから。」
当てはまる出来事が多すぎて、反対出来なかった。
「それじゃあ、向こうの部屋で待ってる。」
そんな私を見て、大翔先生は優しく微笑み部屋を後にした。


