無理なお願いでも

可愛い彼女からのお願いを

少しでも叶えてあげたくて

「今日はずっとこのままでいようか」

そう言うと陽葵は小さく頷いた。

君のことが愛おしくて、

たまらなかった。

このまま時間が止まればいいとさえ

思ってしまう。

でも、無情にも時間は

一瞬で過ぎてしまった。

「またね」

僕が言うと陽葵は

悲しそうな顔をしながら

「うん」

それだけ言って帰った。