翔目線


今日、朝は真城に

会わなかったので昼休みに

一緒に飯を食べるかLINEしてみた。

すると真城から返信が来て

「食べる!」

と書いていた。

真城は文面だけだと

何だか明るく見えるな。

直接会ってこんな感じでも

全然いいんだけど。

まぁ本人がしたいようにするだろう。

昼休みになって俺は

真城の教室に迎えに行った。

すると真城は奥でまだ教科書を

見つめていたので他の子に

声をかけ真城を呼んでもらう。

真城はこちらに気が付き

少し焦った様子で教科書を閉じ、

弁当を持ってこっちに来た。

「わざわざ来てくれなくても

良かったのに」

そう言われたので

「可愛い妹を迎えに

来ちゃだめなのか?」

そう言うと少し

呆れたような顔をしていた。

そんな話をしていると

さっき真城を呼んでくれた

クラスの女子がこちらに来て

「彼氏?」

なんて真城に聞くと真城は

少し表情を曇らせ

「違います」

とだけ答えた。

だから俺は

「妹がお世話になってます。」

そう笑顔で答えるとクラスメイトは

「え〜お兄さんなんですか?

かっこいいー!」

なんて言ってくるから

俺は適当に流して真城と屋上に行った。