本の話をしていると

陽葵が突然聞いてきた。

「優希さんの誕生日っていつなの?」

そういえば教えてなかった。

「3月5日だよ」

僕が言うと

「そうなんだ」

それだけ言った。

窓の外を見ると

もう日が沈み出していた。

僕は陽葵に帰るようにいい、

陽葵は病室を出た。