「優希さん」

今日、病院の外は雪が降っている。

「こんな寒い中来たの?」

僕が聞くと

「だって優希さんに会いたかったから」

そんな恥ずかしい言葉を

僕の彼女はサラッと言った。

「おいで?」

僕がベッドから手を伸ばすと

手を繋ぎ僕の隣に来た。

「今日は甘えるんだ」

僕が言うとこう返した。

「寒いだけ·····。」