すると優希は笑いながら

「いやぁ熱も下がったし

せっかくましろんに会おうと

思ってたんだから

もう行くしかない!と思ってさー」

なんて話している。

俺は呆れてものも言えない。

「明日来ればいいだけの事では?」

俺の想像とは違って

案外優しい話し方をしていた。

優希目線


「明日来ればいいだけの事では?」

そんな事をましろんは言った。

確かにそうだ。

でも今日は木曜日。

来週の木曜日からは夏休みで

ましろんに会えるのは水曜日まで。

だから俺は休みたくなかった。

君と話をしたいと思ったんだ。

俺は笑って誤魔化した。

そしてましろんに質問をした。

「嫌なら言わなくてもいいんだ

だけど僕は君のことが

君の名前が知りたい。」

君の一人暮らしの理由が

聞きたいんだ。

俺はそう彼女に伝えた。