「悪いことを

言ったかもしれないとして

お前はもう話しかけないのかよ」


「・・・どうだろ」


「お前はもう怖いもの

なんてないんだろ。

なら話しかけろよ」「でももし傷ついてたら・・・」

「一人暮らししてるからって

みんながみんな

辛い思いしてる訳じゃないし

理由を聞いてみないと分からねぇだろ」

それから翔は高校生なんて

いくらでも一人暮らししてる。

と言った。

確かにそうだな。

なんて俺も返した。

でも何となく彼女の

あの変わらない表情には

何かあるんじゃないかと考えてしまう。

だがせっかく仲良くなれそうなのに

ここで引き下がりたくはない。

明日もまたましろんに話しかけよう。