10分くらい

優希先輩は黙ったまま。

私は意を決して声をかけた。

「優希せんぱ━━━━「よし!行こっか」

先輩の言葉で

遮られてしまった。

「ましろん?」

先輩は普通に接してくれる。

それは優しさ?

それとも

壁を作られたのだろうか。


「早く来てよー!」

朝日の声がした。