「おい、パズ、突然部屋を飛び出して行ってどうし……」
階段の上からディールさんの声が聞こえて顔を上げる。
「あ、リョウナ」
「おはようございます、ディールさん」
どうやら、まだ起き抜けのようで、いつものように鎧など何も身に着けていない、ズボンだけの姿のディールさんがそこにいた。
「おはようって、あ、ちょっと待っててくれっ!」
ディールさんが慌てて回れ右して行ってしまった。
いやぁ、すごい胸板だったなぁ。うん、西洋系の人って、胸毛が立派な人も多いイメージだけれど、ディールさんは胸毛はないのか……と、必死に冷静を保つ。
うわー、だって、パズがいるのに、男性の上半身裸の姿を見て照れてる姿を見せるわけには、駄目、考えない、考えない。
すぐに、ディールはシャツを羽織ってきた。
「お待たせ、リョウナ!」
って、階段っ、階段っ!ジャンプして階段、真ん中で一回足をついただけで、二歩で降りてきた。
すごい運動能力。
「こんな朝早くにどうした?俺に、会いに来てくれた……のか?」
ディールの言葉に、ぷーぷーと、二回草笛が鳴る。
「なんだよ、違うって」
ディールがパズの頭をぐりぐりとする。
「パズに会いに来たのか?」
ディールが私の顔を覗き込むと、ぷぅーと草笛が1回なった。
「そうだって、俺はリョウナに尋ねたんだ。パズに聞いたわけじゃない」
あ。
「ぷっ。ふふふふ、もしかして、パズ君の草笛1回は「はい」で2回は「いいえ」なの?」
パズが、ぷぅと短く1回草笛をならす。
ニコニコと嬉しそうな笑顔がまぶしくてかわいい。
「ディールさんと、ずいぶん自然に会話で来ているのね」
「ああ、リョウナのおかげだ。あー、それで、今日はどうしたんだ?」
ディールさんもパズ君と同じくらいうれしそうな顔をしている。
二人の笑顔を見ていると、この世界に来ていろいろと大変だったけれど、それでもなんだかちょっとほっこりする。
悪いことばかりじゃない……と。
うん。きっとこれからだって、悪いことばかりじゃない。
■
「あの、私、この街を出ることになったので……それを伝えに」
小さな声で伝えると、パズ君が私にぎゅっとしがみついて来た。
ディールが、ショックを受けた顔をする。
「な、なんで?何があった?」
ディールの言葉に、思わず下を向く。
階段の上からディールさんの声が聞こえて顔を上げる。
「あ、リョウナ」
「おはようございます、ディールさん」
どうやら、まだ起き抜けのようで、いつものように鎧など何も身に着けていない、ズボンだけの姿のディールさんがそこにいた。
「おはようって、あ、ちょっと待っててくれっ!」
ディールさんが慌てて回れ右して行ってしまった。
いやぁ、すごい胸板だったなぁ。うん、西洋系の人って、胸毛が立派な人も多いイメージだけれど、ディールさんは胸毛はないのか……と、必死に冷静を保つ。
うわー、だって、パズがいるのに、男性の上半身裸の姿を見て照れてる姿を見せるわけには、駄目、考えない、考えない。
すぐに、ディールはシャツを羽織ってきた。
「お待たせ、リョウナ!」
って、階段っ、階段っ!ジャンプして階段、真ん中で一回足をついただけで、二歩で降りてきた。
すごい運動能力。
「こんな朝早くにどうした?俺に、会いに来てくれた……のか?」
ディールの言葉に、ぷーぷーと、二回草笛が鳴る。
「なんだよ、違うって」
ディールがパズの頭をぐりぐりとする。
「パズに会いに来たのか?」
ディールが私の顔を覗き込むと、ぷぅーと草笛が1回なった。
「そうだって、俺はリョウナに尋ねたんだ。パズに聞いたわけじゃない」
あ。
「ぷっ。ふふふふ、もしかして、パズ君の草笛1回は「はい」で2回は「いいえ」なの?」
パズが、ぷぅと短く1回草笛をならす。
ニコニコと嬉しそうな笑顔がまぶしくてかわいい。
「ディールさんと、ずいぶん自然に会話で来ているのね」
「ああ、リョウナのおかげだ。あー、それで、今日はどうしたんだ?」
ディールさんもパズ君と同じくらいうれしそうな顔をしている。
二人の笑顔を見ていると、この世界に来ていろいろと大変だったけれど、それでもなんだかちょっとほっこりする。
悪いことばかりじゃない……と。
うん。きっとこれからだって、悪いことばかりじゃない。
■
「あの、私、この街を出ることになったので……それを伝えに」
小さな声で伝えると、パズ君が私にぎゅっとしがみついて来た。
ディールが、ショックを受けた顔をする。
「な、なんで?何があった?」
ディールの言葉に、思わず下を向く。


