「おー、若いの、起きたか。お前、何をやらかしてここに入れられたんだ?見たところ冒険者にも見えないが」
独房じゃなかったのかよ。
いくつか並んでいる牢にはどこも4~5人の冒険者が放り込まれている。
「おいおい、びっくりしてるみたいだな。いつもの光景だぞ?酒を飲みすぎて暴れたり、ちょっと言い合いが行き過ぎて殴り合ったりするとすぐにここに放り込まれる。俺ら、常連な」
「あはは、そうそう、ここに入れられると頭がすーっと冷えて冷静になるからな、むしろここで飲む酒はうまい」
「ここでも暴れると隣に連れていかれるもんな。そりゃ頭も冷えるさ」
「言えてる、がははは」
■
酒くせぇ。
男くせぇ。
汗くせぇ。
とにかく、くせぇ!
あまりのひどいにおいに顔をしかめる。
なんだよ、これ!勇者ってのは、いい匂いのするかわいい女の子や、綺麗なお姉さんに囲まれるんもんだろう?
なんで、俺は、こんなむさくるしいおっさんに囲まれてんだ?
向かい側の牢を見ると、相変わらず背中を丸めて一人寝転んでいる。
って、あっちは一人じゃん。なんてこっちにおっさんたち詰め込んだ!
アイラの差し金で、嫌がらせか?
「おい、ひょろいの、お前もそんな仏頂面してないで、飲め、飲め」
まったく、世界は違っても、よっぱいはどこも同じだな。
円座に座ったおっさんたちは、床に適当に置いた食べ物を肴に、大きな陶器の酒瓶からめいめいにコップに酒を注いで飲んでいた。
常連とか言ってたが、ずいぶん持ち込んだな。
干し肉、パン、チーズ、煮干のような小魚に、謎の食べ物。
ぐぅーっと、お腹が空腹だということを思い出させる。
「あははは、兄ちゃん腹減ってんのか?なら、酒の前に食え。空腹に酒を入れるのはおすすめしねぇ」
食べていいのか?
なんだ、おっさんたち、意外と気がきくじゃねぇか。臭いけどな。
さっそく、並べられたおいしくもない食べ物を口に運び空腹を満たす。勇者になったら、美味しい物食うぞ。こんな底辺のやつらとは違うんだからな、俺は。
気が付けば、酒も飲み、すっかり酔いも回ってきた。
「俺はねぇ、勇者なの。なのに、あのアイラって女、俺の言うことハナっから信じねぇし」
「あはは、勇者か、そりゃ勇ましいなぁ」
「オイラは信じるよ、お前は勇者だ。アイラ様のことを呼び捨てにするなんて、勇者にちげぇねぇ」
独房じゃなかったのかよ。
いくつか並んでいる牢にはどこも4~5人の冒険者が放り込まれている。
「おいおい、びっくりしてるみたいだな。いつもの光景だぞ?酒を飲みすぎて暴れたり、ちょっと言い合いが行き過ぎて殴り合ったりするとすぐにここに放り込まれる。俺ら、常連な」
「あはは、そうそう、ここに入れられると頭がすーっと冷えて冷静になるからな、むしろここで飲む酒はうまい」
「ここでも暴れると隣に連れていかれるもんな。そりゃ頭も冷えるさ」
「言えてる、がははは」
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酒くせぇ。
男くせぇ。
汗くせぇ。
とにかく、くせぇ!
あまりのひどいにおいに顔をしかめる。
なんだよ、これ!勇者ってのは、いい匂いのするかわいい女の子や、綺麗なお姉さんに囲まれるんもんだろう?
なんで、俺は、こんなむさくるしいおっさんに囲まれてんだ?
向かい側の牢を見ると、相変わらず背中を丸めて一人寝転んでいる。
って、あっちは一人じゃん。なんてこっちにおっさんたち詰め込んだ!
アイラの差し金で、嫌がらせか?
「おい、ひょろいの、お前もそんな仏頂面してないで、飲め、飲め」
まったく、世界は違っても、よっぱいはどこも同じだな。
円座に座ったおっさんたちは、床に適当に置いた食べ物を肴に、大きな陶器の酒瓶からめいめいにコップに酒を注いで飲んでいた。
常連とか言ってたが、ずいぶん持ち込んだな。
干し肉、パン、チーズ、煮干のような小魚に、謎の食べ物。
ぐぅーっと、お腹が空腹だということを思い出させる。
「あははは、兄ちゃん腹減ってんのか?なら、酒の前に食え。空腹に酒を入れるのはおすすめしねぇ」
食べていいのか?
なんだ、おっさんたち、意外と気がきくじゃねぇか。臭いけどな。
さっそく、並べられたおいしくもない食べ物を口に運び空腹を満たす。勇者になったら、美味しい物食うぞ。こんな底辺のやつらとは違うんだからな、俺は。
気が付けば、酒も飲み、すっかり酔いも回ってきた。
「俺はねぇ、勇者なの。なのに、あのアイラって女、俺の言うことハナっから信じねぇし」
「あはは、勇者か、そりゃ勇ましいなぁ」
「オイラは信じるよ、お前は勇者だ。アイラ様のことを呼び捨てにするなんて、勇者にちげぇねぇ」


