ダーナが、机の上に乗ったポーションを回収して箱に入れていく。全員の分を集めるのがダーナの仕事なのか、私の作った13本も回収された。
「ダーナが22本、ノルマに3本足りないな、マチルダが19本、今日は不足か」
チッとマチルダさんが舌打ちした。ダーナと争っていたつり目の女性だ。背中を押されこぼしてしまったのでノルマを達成できなかったらしい。
「ハナは17本、ノルマに8本足りないな。どうする、これで借金は金貨3枚だぞ。これ以上借金が増えるなら別の仕事をして返してもらわないと」
店長の言葉に、ハナと呼ばれた黙々と作業をしていた女性の顔が青ざめた。同じくらいか少し若い年齢のハナは、決して美人というわけではないけれど優しそうでおっとりとした魅力的な顔をしている。少し肉がつけばとてもかわいらしいんだろうな。
「もう少し、頑張らせてください」
ハナが小さな声でつぶやいた。
「新入り、お前は今日は……ん?瓶の数が……初日で時間も少なかったのに……」
店長が私が納めた13本の瓶を順に持ち上げて振った。
そして、苦々しい顔つきをしたあと、ニヤリと笑う。
「今日は3本だな」
え?
「あの、13本作ったはず」
「瓶の口のここまでと教えたはずだ。13本のうち、中身が足りないものばかりで、3本しかちゃんとしていない」
嘘、そんなはず……。
「文句があるのか?」
店長の言葉に、ダーナとマチルダがにやにやして私を見ている。
店長がダーナに声をかけた。
「おい、新人の指導をしっかりやれよ」
「はい。分かりました」
店長はそれだけ言うとポーションを持って部屋を……いや、中庭を出て行った。
辺りはすっかり薄暗くなってきた。
「あんたねぇ、リョウナといったか、明日から私がきっちりチェックしてやるから、持ってきなよ」
ぐっと襟首をつかまれる。
うぐぐ、苦しい。
◆
「さぁ、仕事に行くか。腹も減ったし……」
ダーナが手を放すと髪の毛を撫でつけながらドアに向かう。
「仕事?」
「お前も仕事に行くか?どうせ借金がかさんでいつか仕事させられるんだ。遅いか早いかの違いだよ」
マチルダも仕事へ行くらしい。振り返って私の顔を見た。
「それとも、こいつみたいにもったいぶって、仕事に行く私たちのこと見下した目で見るか?」
ガツンと、マチルダさんが壁を蹴った。そこにはハナがいて身を縮める。
「ダーナが22本、ノルマに3本足りないな、マチルダが19本、今日は不足か」
チッとマチルダさんが舌打ちした。ダーナと争っていたつり目の女性だ。背中を押されこぼしてしまったのでノルマを達成できなかったらしい。
「ハナは17本、ノルマに8本足りないな。どうする、これで借金は金貨3枚だぞ。これ以上借金が増えるなら別の仕事をして返してもらわないと」
店長の言葉に、ハナと呼ばれた黙々と作業をしていた女性の顔が青ざめた。同じくらいか少し若い年齢のハナは、決して美人というわけではないけれど優しそうでおっとりとした魅力的な顔をしている。少し肉がつけばとてもかわいらしいんだろうな。
「もう少し、頑張らせてください」
ハナが小さな声でつぶやいた。
「新入り、お前は今日は……ん?瓶の数が……初日で時間も少なかったのに……」
店長が私が納めた13本の瓶を順に持ち上げて振った。
そして、苦々しい顔つきをしたあと、ニヤリと笑う。
「今日は3本だな」
え?
「あの、13本作ったはず」
「瓶の口のここまでと教えたはずだ。13本のうち、中身が足りないものばかりで、3本しかちゃんとしていない」
嘘、そんなはず……。
「文句があるのか?」
店長の言葉に、ダーナとマチルダがにやにやして私を見ている。
店長がダーナに声をかけた。
「おい、新人の指導をしっかりやれよ」
「はい。分かりました」
店長はそれだけ言うとポーションを持って部屋を……いや、中庭を出て行った。
辺りはすっかり薄暗くなってきた。
「あんたねぇ、リョウナといったか、明日から私がきっちりチェックしてやるから、持ってきなよ」
ぐっと襟首をつかまれる。
うぐぐ、苦しい。
◆
「さぁ、仕事に行くか。腹も減ったし……」
ダーナが手を放すと髪の毛を撫でつけながらドアに向かう。
「仕事?」
「お前も仕事に行くか?どうせ借金がかさんでいつか仕事させられるんだ。遅いか早いかの違いだよ」
マチルダも仕事へ行くらしい。振り返って私の顔を見た。
「それとも、こいつみたいにもったいぶって、仕事に行く私たちのこと見下した目で見るか?」
ガツンと、マチルダさんが壁を蹴った。そこにはハナがいて身を縮める。


