キミに届かないこの想い

「ううん、私は全然いいけど……2人は?」

「俺は全然いいよー!だってまた春と帰りたいし!」

いつもの笑顔でそう答えた翔ちゃん。

小学校の頃は毎日のように一緒に帰って塾に行ってたけど、中学校に入ってからは一緒に帰ることも少なくなっちゃったから、私としても懐かしくて嬉しい。

「俺も、工藤さんとはあんまり話したことないし、仲良くなりたいなって思って」

「じゃあ決まりだね。和奏も誘ってあるから、玄関で待ってよ」

志穂のことばに頷く私たち。和奏はまだホームルームみたいだし、4人で話してようと言うことになり、私は心を躍らせていた。