中学1年の春。
市内でもかなり大きな中学校の、南中学校に入学することになった私──工藤春音。
小学校の時の友達もいるけど、知らない人の方が圧倒的に多い。
だから、クラス発表の時もたくさんの人がいて、しかも背の高い子ばかりだったから、自分の名前を探せなかった。
そんな時だった。
─────あの人に、出会ったのは。
───「大丈夫?良かったら名前探そうか?」
はじめは感謝の気持ちとか、背が高いことに対する憧れの方が強かった。
でも、いつからだろう。
───私が、彼に惹かれていたのは。
市内でもかなり大きな中学校の、南中学校に入学することになった私──工藤春音。
小学校の時の友達もいるけど、知らない人の方が圧倒的に多い。
だから、クラス発表の時もたくさんの人がいて、しかも背の高い子ばかりだったから、自分の名前を探せなかった。
そんな時だった。
─────あの人に、出会ったのは。
───「大丈夫?良かったら名前探そうか?」
はじめは感謝の気持ちとか、背が高いことに対する憧れの方が強かった。
でも、いつからだろう。
───私が、彼に惹かれていたのは。