『赤田さん。円城寺さん達を部室まで案内してくれますか?』


『はい、わかりました、教頭先生。どうぞこちらです』


私達は、赤田さんの後ろについて部室まで歩いた。


「地元新聞者」としての演技…上手く出来るかな。


私は、普段はほとんど着ないパンツスーツとパンプスでちょっと張り切った感が出てるかも。


なんとなくの新聞記者のイメージで着てみたんだけど…


凛音は、白いワイシャツの1番上のボタンを外し、下は紺のパンツスタイル。


清潔で爽やかな印象だ。


ネクタイはしていないから、ちょっとカジュアルな雰囲気。


足が長くて細身だから、眼鏡の「イケメンモデル」みたい…


まあどんな服装をしたって、凛音はいつもカッコいいんだけどね。


それにしても部室まで結構距離があるんだな…


前に進む度にだんだん緊張してくる。


校舎の「別棟の最上階」。


私達は、階段でそこまで上がった。