この度、溺愛されることになりまして


なんで今なの…?ついさっきまで忘れてたじゃん…!



「うぅ…」



「…休憩する?1時間近くやってたし」



私を心配そうに見つめる綾瀬くんに、申し訳ない気持ちでいっぱい。



「あ…ご、ごめん」



「何言ってるの。大丈夫、焦らなくてもいいから。10分後にまた再会しよ」



「うん…」



一旦心を落ち着かせよう。



こんなんじゃ、勉強も捗らない。