誰にも頼らず、しっかり勉強する。 そんな人だって、いっぱいいるはず。 私も、そのうちの1人にならないといけない。 「…優乃がわからないところを教えるだけ。あくまでも、優乃一人でやる。そこで詰まったら僕が手助けすれば…いいと思う」 「…ま、頭いい人に教えてもらうんだから、優乃のためにもなるか。それに、私がどうこういう話じゃないしね」 ふぅ、と息を吐いて立ち上がった梨愛。