この度、溺愛されることになりまして


ん?この声は…。



「あ、綾瀬くんじゃん」



梨愛は、いつからいたの?と言う視線と共にそう言った。



「僕が優乃の勉強見るよ。それなら安心でしょ?」



「そ、それはたしかに心強いけど…」



今、自分の意思がグラグラ揺れてる。



一人でやるって決めたのに、もうグラグラ。



…ううん、それじゃダメだよ。



「大丈夫、綾瀬くんに迷惑かけられないよ。私のも問題だし…」