「バカなのは優乃でしょ。そんなんじゃ、いつまで経っても1人で勉強出来ない。もう少し危機感持って」 今はお昼休み。 何故か、あの移動教室の授業のあとから綾瀬くんを見かけない。 見当たるのは、呆れながら若干キレ気味の梨愛のみ。 お弁当を食べ終え、勉強を見てもらおうと必死に懇願しているんだけど…。 「私たち、来年受験生なの。優乃だけが大変なんじゃないの。わかる?」