この度、溺愛されることになりまして


「はい…!」



これは困ったな…。



また梨愛に勉強教えてもらうしかない。



梨愛だって忙しいのはわかってるけど…。



そうでもしないと、絶対やばい…。



廊下を早歩きしながら、冷や汗がダラダラと頬を伝った。



* * *


「無理」



「そこをなんとか…」



「無理なものは無理」



「うぅ〜梨愛のバカ〜!」