この度、溺愛されることになりまして


「…綾瀬くんって、一体何者?ま、いいや。私、このバス乗るから」



「あ、そっか。じゃあまた明日ね、梨愛」



「うん。ちゃんと綾瀬くんに送ってもらうんだよ。ね、綾瀬くん?」



バチンとウインクを決めてバスに乗り込む梨愛。



「言われなくてもそーするよ」



そしてまた、綾瀬くんはそう言った。



「ふん、当然でしょ?じゃーね」



あ…行っちゃった。