この度、溺愛されることになりまして


「…ごめん、我慢出来なかった」



「…っ!!?」



甘い香りがほんのり香った。



「ごめんトイレ混んでて…って、なんでそんな顔赤いの?」



梨愛が戻ってきたのはその十秒後くらい。



「ぁ…は、恥ずかしくて…」



「…ちょっと、それじゃ見えないじゃん」



「見なくていいです…」



「見せろっつってんの」



「………」



何も言えなくなり、カーテンを開く。