この度、溺愛されることになりまして


だって絶対似合ってないもん…!



あぁ、こんなことになる前に逃げとけばよかった…。



「優乃、着れた?」



「へっ、ちょ、ちょっと待っ…!」



バサッと試着室のカーテンを開けられ、目に映ったのは。



私の姿を見て驚いている綾瀬くんだった。



「…ほ、ほら言ったじゃん…っ。似合わないって…って、えっ…!?」



何故か梨愛はいなくて、変わりに綾瀬くんがずんずん近づいてきて。