この度、溺愛されることになりまして


えぇ…なんで私が怒られてるの…?



「知ってる?優乃はね、口を開かなければ結構可愛いの。さっさと着てきなさい」



「それ褒められてるの貶されてるの?」



まぁ仕方がない…。



期待してワクワクしている綾瀬くんと、早くしろという顔をしている梨愛に背を向けて試着室に入った。



「……絶望的に似合わない気がする」



着終えたのはいいものの、これを見せる勇気がない。