この度、溺愛されることになりまして


今日教室で抱き締められた時も感じたけど、綾瀬くんにこうされると、どこか安心感がある。



気のせいかもしれないけど…なんだか、懐かしいような。



知ってるような匂いもする。



しばらく抱きしめられた後、名残惜しそうに私から離れた綾瀬くん。



「…また明日ね、優乃」



「う、うん…」



背を向け、トボトボと帰っていく姿を見ながら、私も家に入った。



…なんだか、今日は色々あったな。