この度、溺愛されることになりまして


それが思い出せないなら、綾瀬くんが教えてくれればそれでいいような…。



学校から出て、そのことを歩きながら話すと。



「…それはなんかやだ」



と言われてしまった。



「な、なんで…?」



「…とにかく、優乃が思い出さないと意味ないの。僕も手伝うから」



「ね?」と首をかしげながらお願いされ、あまりの可愛さに頷いてしまう。



うぅ…ダメだ、綾瀬くんの表情の変化にコロッとやられる。