この度、溺愛されることになりまして


とにかく、早く綾瀬くんを連れて教室出なきゃ!



「わ、わかったから…っ!ほら、行こう!」



「うん」



みんなが見ている中、綾瀬くんを引っ張って中庭に向かった。



幸いにも、中庭には誰もいなかったため、ベンチに腰をかけて一息つく。



「はぁ…つ、疲れた…」



みんなの驚いた視線を思い出し、無意識にもため息がこぼれる。



教室に戻ったら、女子たちに何言われるだろう…。