この度、溺愛されることになりまして


ふぅ…やっと終わった。



時計を見ると、ちょうどお昼休みのチャイムが鳴った。



「優乃、お昼食べ行こ」



斜め前の席にいる梨愛に話しかけられ、ごめんのポーズをする。



「今日、綾瀬くんと食べることになっちゃって…。そのまま学校案内しようと思ってるんだ」



「…ふーん。頑張って。別に私のことは気にしなくていいから」



「ありがとう梨愛…!」



と、梨愛にお礼を言った次の瞬間。