私は、先輩が届けてくれた服装頭髪検査のプリントで、私とペアになる人物を改めて見て、前日までひっそりと頭を抱えていた。


 だって、大体の人が別のクラスの異性とランダムで組む中、なんで私だけかクラスメイトの同性なんだろう。


 そして、私はそのクラスメイトが実はすごく苦手だ────。



「はぁ……やだなぁ」



 早朝といってもいい時間体、私は重い足取りで校門を抜け、学校にたどり着いた。天気はどんよりとした曇り空で、まさに私の心の中って感じ。


 今日から一ヶ月、振り分けられた順番通りに違反生徒を見つけ摘発する。


 なんでこんな大層な役を生徒にやらせるのか謎だったけど、花宮先輩が言うには、先生達の負担を減らすためらしい。