もらってください、花宮先輩。〜君の初めてが全部欲しい〜




 二年になり、俺は生活指導の教師から言われ、髪を黒く染めた。


 地毛なのは教師も分かっているが、風紀委員を二年になっても続けるのなら、注意する立場の人間が少しでも突かれないようにする為らしい。


 髪を染めることに何の抵抗もなかったし、何より黒髪にして告白の回数は段違いに減った。徐々に俺の周りは、より平穏になっていった。


 そして新年度、初めての委員会で、俺は衝撃を受ける。


 教室に集まり、それぞれが自己紹介をする中で、俺はたった一人の女子に釘付けになった。



「一年二組の小森奈湖です」



 雷に打たれたような衝撃だった。