もらってください、花宮先輩。〜君の初めてが全部欲しい〜




 そこから、両親に写真のことを打ち明けた。そして学校や警察にも話がいき、俺の写真は徐々に削除されていった。


 あれだけ悩まされたシャッター音は俺の周りで聞こえなくなり、それと同時に俺は王子の仮面も捨てることにした。


 周りから冷たくなっただとか批判はたくさんきたけど、全てどうでもよくなった。自分の大切な人以外に優しくしない。笑いたい時に笑うし、怒る時は怒る。


 そうしたら意外なことに、人間らしくなったと友達が増えた。


 だから俺は、奈湖に感謝してもし足りないんだ。また会えたらお礼を言いたい。


 ────思えばあの時、もっときちんとお礼を伝えればよかったんだ。