「お前だよな。交番駆け込んだの」
「ち、ちがっ」
「昨日ボケッとこっち見てただろうが」
「(見られてた……!!)」



 鋭い眼光が私に突き刺さる。正直気絶してしまいそうなくらいに怖い。


 この人は、先輩とは違って体格もどこかがっしりしてるし筋肉質だ。そして人相も悪い。眉間に皺を寄せ睨まれてしまえば、もう蛇に睨まれた蛙状態になってしまう。


 っていうか、私悪いことしてないのに何でこんな目に……?!ボコボコの病院送りにならず済んだんでしょ?!



「何で嘘つく」
「ついてません」
「あぁ?」
「っ……うぅっ」



 もう半泣きだ。と言うより泣いている。