月曜日、お昼を学食で一緒に食べていたトモちゃんに先週の土曜の夜のことを話すと、目を丸くして声を荒げられた。

「あんたどんだけ危機感がないのよ!もしかしたら寝てるすきにいいようにされてるかもしれないんだよ!?」 

「危機感については西島さんにも言われた。てかあんまり大きな声出さないでよ。恥ずかしいでしょうが」

「どっちが恥ずかしいのよ。酔っ払ってよく知らない男の人の家に連れてかれるなんてマジありえないかんね。中年とは言っても所詮ただの男よ。40過ぎた独身男は煮えたぎる性欲持て余してるもんよ。もしかしたらいかがわしいことされてるかもしれないのに」

 トモちゃんはトンカツとご飯を頬張りながら少々苛立った様子で言った。

「だから、西島さんそんな人じゃないって」

「ほんとよ。西島さんができた人で本当に良かったわ。そのへんの他の男だったらあんた何されてたかわかんないかんね」

「似たようなこと西島さんにも言われたよ。もっと口調は柔らかかったけど」