どうにもこうにも~出会い編~

 もしや私は西島さんの家に着くまでに、もしくは着いてからも、何かしでかしたんではないだろうかと思った。

私は酒に弱いわけではないが、飲み会の翌日は記憶が曖昧になったり飛んだりすることがたまにあり、その時は大抵とんでもないことをしでかしていることが多い。例えば女友達に抱きついて離れなかったり、寝ているのにやけにはっきり受け答えしたりして、その割にトンチンカンなことを言っていたり。

友達内で笑いのネタにされることもしばしば…。今回も絶対に何かしてる…。

「石原さんは知らないほうがいいかもしれません。」

 やっぱり何かやっちゃたんだ!

「知らないほうがいいってどういうことですか!?私、何かまずいことやらかしたんでしょうか」

「いやぁ、まずいというか…。これを言っていいのかどうか…」

「お願いします!教えてください」

「昨日の夜のこと、何も覚えていないんですか?」

「はい。記憶は駅のホームまでしかないんです…」

「そうですか…」 

 彼は言い淀んだが、あまりに私がしつこく聞くのでようやく口を開いてくれた。