一通り泣いたわたしは教室に戻り午後の授業を受けたが結局集中出来ず何も頭に入ってこなかった。





気づけば下校時刻。


HRが終わったあともボーッとしていたせいでこんな時間になってしまった。


「はぁー何やってんだろ、わたし」

なんだか力が入らなくてその場にしゃがみ込む。

後悔しない恋をしようって決めたのに。


から回ってばっかだよ。



「ため息なんて着いてどうしたの?」


ふと顔を上げるも坂下先輩が下駄箱の横からひょこっと顔を出していた。


「....坂下先輩」


ほんとなら今すぐにでも相談してしまいたい。

だけど、ここで人に頼っちゃダメだよね

「いえ、なんでもありません」

ニコッと笑顔で言って立ち上がった。