「まったく〜あたしの知らないうちにそんなことになってたなんて〜」 足を組みながら不満そうに口を尖らせる朱里。 「あははは、」 まさか坂下先輩がそんなに有名人だったとは。 たしかによく考えてみると顔も広いし気さくだし好かれない方が変か。 「まぁああたしは冷徹の皇帝よりも坂下先輩の方がお似合いだとは思うけどね」 楽しそうに、にまにましながら肘で突いてくる。 「いや、確かにいい先輩だけど...」 だけど恋愛の好きにはならない。 それに坂下先輩にも好きな人がいるし!