「先輩今も昔もって....」


花園はまだ理解していない様子。



頭の上にたくさんのハテナが見えるようだ。



「あぁ俺の初恋は病院のあの子だったから」



「え?......え!?」



やっと理解できたのか花園の顔がみるみる赤くなった。



俺の言葉で赤くなる花園が可愛くて愛おしい.....




「これから先も、桃だけだよ」



もっと俺で色々な顔を見せて欲しくて手の甲にキスを落とす。



「せ、先輩っ....名前....っ!」



名前を呼んだことに驚いたのか赤い顔のまま目が潤んでいる。




名前を呼んだくらいでそんな顔をされるとこっちまで吊られそうになる。




もう一生手放せないな....


そう確信した。


「桃、俺の彼女になってくれませんか?」