──────3年後。
「今日でちょうど3年ねあなた、」
「あぁ、桃はまだ目が覚めないのか....」
「もも、いつでも目覚めていいのよ」
薄らとした意識の中、聞き覚えのある声が聞こえる。
まるで誰かが私を待っているかのような....
───ピクッ
寝たきりの彼女の指がかすかに動く。
そして、ゆっくりと開かれた瞼。
「お....かぁ....さん....ぉ....とぅ...さん」
その声が聞こえた瞬間両親はすぐさま顔を上げ彼女の方に目をやった。
「ど....して、泣いて....るの?」
彼女が柔らかく微笑む。
そうするとさらにぽろぽろと両親ともに泣き崩れ。
彼女の元へ行きぎゅっと抱きしめた。
「桃、やっと....やっと目覚めたのね」
「良かった、良かった....」
嬉しそうに私を抱きしめる両親。
私は何があったのか全くわからなかった。
その後先生を呼んで私はこれまでの説明を聞いた。
「3年.....そんなに眠っていたんですか....」
私が驚いたのは手術をした日から丸3年が経過していたこと。
そのせいで筋力も衰え今の私は歩けるかすら危うい。



