───あの日の俺はどうかしていたのかもしれない
先生に頼まれたプリントを保健室へと届けたときカーテンが少し開いていて覗いてみればそこには花園が寝ていた。
.....こいつ顔色悪くないか?
そう、ただ心配だっただけだ。
ベットのすぐ側にあったパイプ椅子に腰をかけ頬を触る。
普通の人よりも白い肌。
低体温なのかと心配になる低さだった。
一瞬死んでいるようなそんなふうに見えた。
少しの間撫でていると顔色が良くなりふにゃっと笑う。
その不意な笑顔に一瞬ドキッと胸が高鳴る。
「ごめんな、花園....」
クリスマスの日の告白いつもとは違い真剣な顔つきだった。
正直いって花園に好意が無いわけじゃない。
あんなに慕ってくれるのも....
女嫌いな俺を受け入れてくれるところも.....
ものすごく嬉しい。
でも付き合うとなるとどうしてもあの子がブレーキになってしまう。