「.....私ね、アメリカで治療を受けることにしたの」
この間病気のこと話したばかりなのに。
なんだか朱里に酷いことしている気分になる。
「いつ....行っちゃうの.....」
心做しかあかりの声が震えて聞こえる。
「遅くても3月....」
冷たい木枯らしが吹く。
風のおかげで沈黙にはならない。
「な、治るんだよね?」
朱里の大きな瞳が揺れる。
「分からないの....」
「な....なんでよっ!」
「助かる確率がね10%〜20%なの....助からない確率の方が高いんだ.....ごめんね朱里」
「.....だよ、やだよ!そんなの嫌!」
大きな瞳に溜まった涙が流れ私の服を掴む。
「なんで!?なんでももなの!どうしてよぉ....っ」
私には泣きじゃくる朱里を慰めることしかなできなかった。
「ごめんね朱里....」
私を思って泣いてくれてありがとう。



