「もも〜!おはよう!」
下駄箱にいると後ろから陽気な声が聞こえてくる。
「朱里!おはよう〜久しぶりだね」
「うん!年末年始は忙しくて会えなかったもんね〜」
朱里は映画の撮影やらバラエティーの収録やらでびっしりスケジュールが埋まっていた。
「大変だよね芸能人も」
こんなにハードなシュケジュール私にはこなせない。
「まぁね、大変だけどやり甲斐あるからね頑張れちゃう!」
どんなに忙しくても笑顔を絶やさない朱里。
プロってすごいなぁ
疲れてても顔に出ない。
だから時々心配になる。
「あ!そうだ!桃に渡そうと思ってたのよ....はい、これ....」
「え、ありがとう〜可愛い」
朱里から渡されたのは可愛らしいリップだった。
「今度ここのCM撮影があって、まだでまわってないやつ貰ったのももここのブランド好きでしょ?だからあげようと思って」
いいのかなこんな高価なの貰って
「ちょっと過ぎちゃったけどクリスマスプレゼントってことで」
「あ、ありがと〜朱里〜大好きです!」
こんなにも私のこと考えてくれる友達はほかに居ない。
私も、そろそろ朱里に打ち明けないと。
大切な友達だからこそ伝えないといけない。