「昨日はどうだったわけ、あの冷徹の皇帝と」


「どうってうーんまぁ、また一歩前進かな?」


「ふーんなんだかんだ仲良くやってんだ」


「ふふっまーね」


今は掃除の時間中、昨日休んでいた朱里は急に「昨日のことを報告しなさい」な〜んて言って聞いてきた。



朱里はモデルをやっているため、遅刻や早退欠席なんかもたまにある。



最近やけに忙しいみたいで、今日も遅刻でいまさっき来たばかり。


この間なんでそんなに無理して学校来るのって聞いたら「そりゃもものことが心配だからだよ」って当然のように言うんだもん。


「......わたしゴミ捨ててくるね」

「うん。一緒に行こうか?」

「大丈夫」

きっとお仕事で大変なのにわざわざ学校に来て私の相談に乗ってくれて、わたしとしてはありがたいけど、少しは休んで欲しいよ


ほんといい友達もったな......。