先輩がここに!?


約束の時間まで20分以上はあるのに。



「花園のことだから絶対時間より早く来ると思って」



先輩には全部お見通しらしい。


でも、もし私が来てなかったら先輩がこの寒い中待つ事になる。


それでもきっと私が先に来ることを予想していたんだ。


「へへっ時間よりも早く会えて嬉しいです!」


とびきりの笑顔で今の嬉しい気持ちを伝える。


「あっそ、」


そう言いながら私の頭をポンとする。

隙間から見えた先輩の耳が少しだけ赤く見えた。



「ほら、行くぞ」


「はい!」


先輩が空けてくれたこの一日を絶対に無駄にしない!