その言葉に意識が遠のく。


看護師さんが言っていた続きの言葉すら耳に入らないほど。


聞く耳を持たず自分の病室にと戻る。


ふらふらとした足取りで病室まで戻りベットの中で大泣きをした。


こんなに泣いたのはいつぶりだろうと思うほど、

泣いて泣いて泣きまくった。


ただ悲しくて虚しくて。

もう会えないと思うと涙がくれることは無かった



彼女がいなくなって初めて妹のような存在じゃないと思った。


それよりももっと強い想いが俺の中で芽生えていた。



おままごとのような結婚の約束をほんとに叶えることが出来たらと今更に思った。



最初の方は悲しかった。


だけど日が経つにつれ、だんだんとムカついた。


結局信じなければよかったと

あの時心を開かなければと

そう思うようになった。



俺が心を開かなければこんな思いしなくて済んだ。



もう、信じない。

女なんかしんじられない。



母さんも姫も結局俺をひとり置いていく。


こんな惨めな思いするくらいならこれから出会うかもしれない女たちは徹底的に関わらない。


腹立たしくて虚しい。


それが女嫌いになる俺のスタートだった。